マスケラード
SD妄想吐き出しブログ。
【三赤】つまらない男
無趣味な赤木の話。
大学生の話なので注意。
「おい、まだか」
「あともうちょっとだっつってんだろ…」
「さっきも聞いたぞ、その言葉」
「わーったわーった………っし、出来たぜ」
ようやく作業が終わり、なかなかの出来映えにほくそ笑む。しかし、そんな三井とは裏腹に、先ほどまで三井が弄っていた物を見ながら赤木は首を捻った。
「…………何が変わったんだ?」
赤木の反応を見て、三井は信じられないといった表情で呆然とした。そして、ハッと正気に戻ると、慌ててフォローをし始めた。
「よ、よく見てみろ!ほら!この辺!なんか、ほら…変わったところあるだろ!!」
「…悪いが、全然分からん」
どんなにヒントを出しても気付きそうにない赤木に痺れを切らし、
「マフラーだよ、マフラー!純正マフラーから社外マフラーに交換したんだよ!」
と、三井は目の前のバイクを指差しながら言った。
三井がバイクに興味を持ったのは、バスケから遠ざかり、鉄男たちとつるむようになってバイクに乗せてもらうようになってからだった。
それがバスケよりも面白いものだったかと言えばそういうわけでもないが、それでも風を切って走るあの感覚は、爽快だった。
大学に入ってから、ふとあの感覚をまた味わいたくなって、バイトで金を貯めて一台のネイキッドバイクを買った。中古だったが、それなりに気に入っている。
ただ、一人で乗るというのはどうにも味気無いもので。どうせなら赤木と同じ感覚を共有したいと思い、ゴリラを乗せてもパワーが落ちないように軽量化しようと社外マフラーへの交換に踏み切ったのだ。
純正マフラーは少々野暮ったいデザインだったが、今回買った社外マフラーはステンレスが剥き出しで、見た目もスッキリとしていて気に入っている。おまけに、初めて自分でマフラーを交換したという事実にも三井は充実感を味わっていた。
そんなテンション駄々上がりの時に、赤木のこの反応である。
三井はがっくりと項垂れた。
「大体想像はついたけどよ…お前にはロマンっつーもんがねぇのかよ…」
あまりにもしょぼくれている三井の様子を見て、さすがに赤木も「しまった」と思ったようだったが、そもそも、バイクに興味など無い赤木に気付けという方が無理な話だった。
「あー…俺が悪かった。だから元気出さんか。ほら、ツーリングに行くんだろ?時間が無くなるぞ」
普段だったら「んなもん知るか」と一蹴するところだが、今回ばかりは赤木もポリポリと頭を掻きながら精一杯の謝罪と慰めをした。それが三井にも伝わったので、いまいち納得のいかない部分はあったが、「分かってら」と手を動かし始めた。
「…ていうかよ、お前バスケ以外に興味ねーのか?」
すっかりテンションが下がってしまった三井からの突然の質問に、赤木は不意を突かれた。確かに、今までの人生を振り返るとどこを切り出してもバスケのことしかない。
考え込んでしまった赤木を見て、答えを得られそうにないと判断した三井は、質問を少し変えることにした。
「じゃあお前、休みの日は何してんだよ」
あぁそれなら、と赤木は事も無げに答えた。
「バスケやってるか、お前に会いに行くかのどっちかだな」
返ってきた答えを聞いて、三井は思わずポカンと口を開けて手を止めてしまった。赤木が怪訝な顔をして三井を見ていることに気付き、慌てて「そうか」とだけ答えて再び準備に取り掛かった。
緩んだ口元が見えないように赤木に背を向けながら、「無趣味も悪くないな」と三井は思った。
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興味あるのはその二つだけ。
大学生の話なので注意。
「おい、まだか」
「あともうちょっとだっつってんだろ…」
「さっきも聞いたぞ、その言葉」
「わーったわーった………っし、出来たぜ」
ようやく作業が終わり、なかなかの出来映えにほくそ笑む。しかし、そんな三井とは裏腹に、先ほどまで三井が弄っていた物を見ながら赤木は首を捻った。
「…………何が変わったんだ?」
赤木の反応を見て、三井は信じられないといった表情で呆然とした。そして、ハッと正気に戻ると、慌ててフォローをし始めた。
「よ、よく見てみろ!ほら!この辺!なんか、ほら…変わったところあるだろ!!」
「…悪いが、全然分からん」
どんなにヒントを出しても気付きそうにない赤木に痺れを切らし、
「マフラーだよ、マフラー!純正マフラーから社外マフラーに交換したんだよ!」
と、三井は目の前のバイクを指差しながら言った。
三井がバイクに興味を持ったのは、バスケから遠ざかり、鉄男たちとつるむようになってバイクに乗せてもらうようになってからだった。
それがバスケよりも面白いものだったかと言えばそういうわけでもないが、それでも風を切って走るあの感覚は、爽快だった。
大学に入ってから、ふとあの感覚をまた味わいたくなって、バイトで金を貯めて一台のネイキッドバイクを買った。中古だったが、それなりに気に入っている。
ただ、一人で乗るというのはどうにも味気無いもので。どうせなら赤木と同じ感覚を共有したいと思い、ゴリラを乗せてもパワーが落ちないように軽量化しようと社外マフラーへの交換に踏み切ったのだ。
純正マフラーは少々野暮ったいデザインだったが、今回買った社外マフラーはステンレスが剥き出しで、見た目もスッキリとしていて気に入っている。おまけに、初めて自分でマフラーを交換したという事実にも三井は充実感を味わっていた。
そんなテンション駄々上がりの時に、赤木のこの反応である。
三井はがっくりと項垂れた。
「大体想像はついたけどよ…お前にはロマンっつーもんがねぇのかよ…」
あまりにもしょぼくれている三井の様子を見て、さすがに赤木も「しまった」と思ったようだったが、そもそも、バイクに興味など無い赤木に気付けという方が無理な話だった。
「あー…俺が悪かった。だから元気出さんか。ほら、ツーリングに行くんだろ?時間が無くなるぞ」
普段だったら「んなもん知るか」と一蹴するところだが、今回ばかりは赤木もポリポリと頭を掻きながら精一杯の謝罪と慰めをした。それが三井にも伝わったので、いまいち納得のいかない部分はあったが、「分かってら」と手を動かし始めた。
「…ていうかよ、お前バスケ以外に興味ねーのか?」
すっかりテンションが下がってしまった三井からの突然の質問に、赤木は不意を突かれた。確かに、今までの人生を振り返るとどこを切り出してもバスケのことしかない。
考え込んでしまった赤木を見て、答えを得られそうにないと判断した三井は、質問を少し変えることにした。
「じゃあお前、休みの日は何してんだよ」
あぁそれなら、と赤木は事も無げに答えた。
「バスケやってるか、お前に会いに行くかのどっちかだな」
返ってきた答えを聞いて、三井は思わずポカンと口を開けて手を止めてしまった。赤木が怪訝な顔をして三井を見ていることに気付き、慌てて「そうか」とだけ答えて再び準備に取り掛かった。
緩んだ口元が見えないように赤木に背を向けながら、「無趣味も悪くないな」と三井は思った。
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興味あるのはその二つだけ。
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プロフィール
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きりん
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女性
自己紹介:
主に福田と仙道に狂ってます。

