マスケラード
SD妄想吐き出しブログ。
【三赤】記載不備
独占欲が強い三井の話。
時間軸が社会人だったり、三井のチームメイトとか出てきたりするので注意。
時間軸が社会人だったり、三井のチームメイトとか出てきたりするので注意。
「三井ー、月刊バスケ読んでいいか」
「お前な…いい加減に自分で買えよ」
「…って、これ今月のじゃねぇじゃん。つか最近のですらねーわ。何年前のだよ」
「あ?どれだよ」
いつものように俺が買った月刊バスケをたかりに来たチームメイトが、俺の前に一冊の本を差し出した。
表紙はヨレヨレで、お世辞にも状態が良いとは言えない。それだけならただのゴミ同然の古雑誌なのだが、一つだけ違っていたのは、一枚の付箋が貼ってあることだった。
そういや捨てた覚えが無かったな、と俺はその本の存在を思い出した。
「この付箋何だ?」
「あー…昔のチームメイトのインタビューが載ってたんだよ。だから貼っといた」
「へぇ、こんなになるまで取っといたってことは、そいつと仲良かったのか」
「さぁどうだかな」
ペラペラと興味深そうに本をめくるチームメイトを横目に、飲みかけのビールにちびちびと口をつける。
「こいつがそのチームメイト?」
「おう」
「これってあれじゃん、****の赤木じゃん。何?同じ大学だったの?」
「ちげーよ。高校が一緒だったんだよ」
「へぇぇ高校かぁ」
そう話しながら本は読み進められていく。
そして、あるページに差し掛かったのがチラリと見えた。
「お前、もう今日は帰れ」
俺はチームメイトからその本を取り上げると、今月の月刊バスケを投げ渡してさっさと部屋から追い出した。
「なんだよ、今夜は朝まで飲むんじゃなかったのかよ」とブーブー文句を言われたが、有無を言わさず扉を閉めた。
すっかり静かになった部屋に戻ると、無造作に置かれた先ほどの本が嫌でも目に入る。
開くのは何年ぶりだろう。
でも内容はしっかり覚えている。
赤木が大学バスケ界で注目され始めた頃のインタビューだった。
最初はバスケを始めたキッカケだの何だのお決まりの質問を浴びせられていて、途中から湘北時代の話になっていく。チームメイトのことも聞かれていて、俺の話もチラリと出ている(本当に“チラッと”だ)。
そして、その時に得られた物として、俺たちチームメイトともう一人の存在が語られている。
「好敵手」のことだ。
そいつは赤木と体格が似ていて、お互いに意識していて、さらにはわざわざ全国大会に応援に駆けつけて励ましてくれて――――
そいつのおかげで山王という、その時点で自分たちよりも格上の相手に勝つことができた。お互いに切磋琢磨し、技を磨くことができた。今の自分がいるのは、そいつのおかげだろう。
と、そんなことが書かれていた。
本を閉じるとそのまま立ち上がり、読み終わった月刊バスケが重ねてある場所に同じようにその本を重ねた。
もう一口ほどしか残っていないビールを喉に流し込む。空になったビールの缶をぐしゃりと潰し、ゴミ箱に投げ入れた。
と、思ったが、空き缶は情けない音を立てゴミ箱に弾かれた。これが現役のプロバスケットプレイヤーの姿かと思うと、目も当てられない。
仕方なく自分で拾いに行き、今度こそきちんとゴミ箱の中にシュートする。
ふと顔を上げると、鏡に写った自分の顔が目に入った。高校の時からそれなりの年月が過ぎ、いつの間にか髪も伸びた。
かつて赤木と練習中に揉めていた時のことを思い出す。
お互いにお互いのことが気に入らず、くだらないことで言い争ったり、部内の対抗試合では無駄に張り合ったりもした。
そのあとしばらくバスケから離れ、再び戻ったときには赤木と言い争うことも張り合うことも無くなった。
その代わり、同じような二人がいた。クソ生意気な一年生の二人だ。
そいつらのやり取りを見るたびに、昔の自分と赤木を思い出したものだった。
きっとあいつらは「ライバルは?」と聞かれたらお互いの名前を上げるのだろう。“好”敵手かどうかは微妙であるが。
俺たちは、いや、少なくとも赤木はそうはならない。あいつが「ライバルは?」と聞かれたら、返ってくる名前は俺ではないのだ。
「友人は?」と聞かれたら俺と木暮の名前が挙がる。
「恋人は?」と聞かれたら俺の名前だけが挙がる。
だが「ライバルは?」と聞かれた時だけ、俺の名前と全く違う名前が挙がる。
そのことを考える度に、何か勿体ないものを拾いそびれたまま先に進んでしまったような気がして、俺は少しだけ悔しくなるのだ。
なんだか妙に落ち着かなくなり、電話の前に立って慣れた手つきでいつもの番号をプッシュする。
「……あーもしもし、俺だけど。お前さぁ今どこ?会いてぇんだけど、無理?…うん…うん………いや、俺がそっち行くわ。おう…あんがとな。じゃ」
電話を切ると、適当に近くにあった上着をひっつかんで外に出た。
確か古新聞・古雑誌は明後日だったかなと思いながら、俺は早歩きで恋人のもとに向かった。
****************************************************
リクで「三赤で魚住さんに嫉妬する三井」でした。お題くれてあじゃじゃしたー!
時間軸だのキャラクターだの色々好き勝手しちゃってごめんなさい。
それ以前に、三井しか喋ってねぇんだけどこれって三赤として成立してるんですかね…教えてえろいひと…
「お前な…いい加減に自分で買えよ」
「…って、これ今月のじゃねぇじゃん。つか最近のですらねーわ。何年前のだよ」
「あ?どれだよ」
いつものように俺が買った月刊バスケをたかりに来たチームメイトが、俺の前に一冊の本を差し出した。
表紙はヨレヨレで、お世辞にも状態が良いとは言えない。それだけならただのゴミ同然の古雑誌なのだが、一つだけ違っていたのは、一枚の付箋が貼ってあることだった。
そういや捨てた覚えが無かったな、と俺はその本の存在を思い出した。
「この付箋何だ?」
「あー…昔のチームメイトのインタビューが載ってたんだよ。だから貼っといた」
「へぇ、こんなになるまで取っといたってことは、そいつと仲良かったのか」
「さぁどうだかな」
ペラペラと興味深そうに本をめくるチームメイトを横目に、飲みかけのビールにちびちびと口をつける。
「こいつがそのチームメイト?」
「おう」
「これってあれじゃん、****の赤木じゃん。何?同じ大学だったの?」
「ちげーよ。高校が一緒だったんだよ」
「へぇぇ高校かぁ」
そう話しながら本は読み進められていく。
そして、あるページに差し掛かったのがチラリと見えた。
「お前、もう今日は帰れ」
俺はチームメイトからその本を取り上げると、今月の月刊バスケを投げ渡してさっさと部屋から追い出した。
「なんだよ、今夜は朝まで飲むんじゃなかったのかよ」とブーブー文句を言われたが、有無を言わさず扉を閉めた。
すっかり静かになった部屋に戻ると、無造作に置かれた先ほどの本が嫌でも目に入る。
開くのは何年ぶりだろう。
でも内容はしっかり覚えている。
赤木が大学バスケ界で注目され始めた頃のインタビューだった。
最初はバスケを始めたキッカケだの何だのお決まりの質問を浴びせられていて、途中から湘北時代の話になっていく。チームメイトのことも聞かれていて、俺の話もチラリと出ている(本当に“チラッと”だ)。
そして、その時に得られた物として、俺たちチームメイトともう一人の存在が語られている。
「好敵手」のことだ。
そいつは赤木と体格が似ていて、お互いに意識していて、さらにはわざわざ全国大会に応援に駆けつけて励ましてくれて――――
そいつのおかげで山王という、その時点で自分たちよりも格上の相手に勝つことができた。お互いに切磋琢磨し、技を磨くことができた。今の自分がいるのは、そいつのおかげだろう。
と、そんなことが書かれていた。
本を閉じるとそのまま立ち上がり、読み終わった月刊バスケが重ねてある場所に同じようにその本を重ねた。
もう一口ほどしか残っていないビールを喉に流し込む。空になったビールの缶をぐしゃりと潰し、ゴミ箱に投げ入れた。
と、思ったが、空き缶は情けない音を立てゴミ箱に弾かれた。これが現役のプロバスケットプレイヤーの姿かと思うと、目も当てられない。
仕方なく自分で拾いに行き、今度こそきちんとゴミ箱の中にシュートする。
ふと顔を上げると、鏡に写った自分の顔が目に入った。高校の時からそれなりの年月が過ぎ、いつの間にか髪も伸びた。
かつて赤木と練習中に揉めていた時のことを思い出す。
お互いにお互いのことが気に入らず、くだらないことで言い争ったり、部内の対抗試合では無駄に張り合ったりもした。
そのあとしばらくバスケから離れ、再び戻ったときには赤木と言い争うことも張り合うことも無くなった。
その代わり、同じような二人がいた。クソ生意気な一年生の二人だ。
そいつらのやり取りを見るたびに、昔の自分と赤木を思い出したものだった。
きっとあいつらは「ライバルは?」と聞かれたらお互いの名前を上げるのだろう。“好”敵手かどうかは微妙であるが。
俺たちは、いや、少なくとも赤木はそうはならない。あいつが「ライバルは?」と聞かれたら、返ってくる名前は俺ではないのだ。
「友人は?」と聞かれたら俺と木暮の名前が挙がる。
「恋人は?」と聞かれたら俺の名前だけが挙がる。
だが「ライバルは?」と聞かれた時だけ、俺の名前と全く違う名前が挙がる。
そのことを考える度に、何か勿体ないものを拾いそびれたまま先に進んでしまったような気がして、俺は少しだけ悔しくなるのだ。
なんだか妙に落ち着かなくなり、電話の前に立って慣れた手つきでいつもの番号をプッシュする。
「……あーもしもし、俺だけど。お前さぁ今どこ?会いてぇんだけど、無理?…うん…うん………いや、俺がそっち行くわ。おう…あんがとな。じゃ」
電話を切ると、適当に近くにあった上着をひっつかんで外に出た。
確か古新聞・古雑誌は明後日だったかなと思いながら、俺は早歩きで恋人のもとに向かった。
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リクで「三赤で魚住さんに嫉妬する三井」でした。お題くれてあじゃじゃしたー!
時間軸だのキャラクターだの色々好き勝手しちゃってごめんなさい。
それ以前に、三井しか喋ってねぇんだけどこれって三赤として成立してるんですかね…教えてえろいひと…
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プロフィール
HN:
きりん
性別:
女性
自己紹介:
主に福田と仙道に狂ってます。

