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【仙福仙】散髪

日差しの強い夏の日の話。
ナチュラルに同棲してるので注意。

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チョキンチョキンと小気味良い音をたて、青青とした髪の毛が空から落ちてくる。ハシゴの上では今日限りの美容師が黙々と作業をしている。

「福田ぁ、格好いいよー」

すると、不満げな顔で美容師はこちらをチラリと見た。

「…そうやっておだてて仕事させる気だろ」

確かに、福田を誉めることで進んで家事や雑用をやるように仕向ける時はある。だが、決して嘘を言っているわけではない。福田もあんなことを言ってはいるが、それだけは分かってくれていると仙道は信じている。

「そういうわけじゃねー。本当に格好良いんだ、空も綺麗なブルーでさ」

しばらく仙道を値踏みするようにジロジロと眺めていたが、やがてふんと鼻を鳴らし、美容師は仕事に戻った。先ほどから黙って髪の毛を切られているキンモクセイに視線を移すと、ほぼ綺麗な半楕円形になっていた。もうそろそろ作業も終わるのだろう。冷やしておいたスイカも、ちょうど頃合いかもしれない。
日差しの強い場所で作業を続けているのだから、きっと喉も渇いたはずだ。地上でスイカを用意して待っていようと、仙道は麦藁帽子を縁側に投げ捨て、台所に向かった。

チョキン チョキン

トン トン トン

二人の代わりに会話を楽しむかのように、剪定ばさみと包丁の音だけが夏の青空によく響いた。





****************************************************
「猫/の/し/っ/ぽ/カ/エ/ル/の/手」という番組に出ていらしたご夫婦が素敵だったので、ツイッターで思わず書いてしまいました。少し修正しております。
誰でも分かるようにキンモクセイを持ち出しましたが、実際のキンモクセイの剪定時期は11月の頃だそうです。番組では何の樹木だったかは忘れてしまったのですが、円錐形に剪定を施していました。

仙道と福田は誰にも後ろ指を指されないようなところで、のんびりと生きていくのも似合うんじゃないかなぁと思っています。


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プロフィール

HN:
きりん
性別:
女性
自己紹介:
主に福田と仙道に狂ってます。

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